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経営やトレンドに関する情報をタイムリーに届けて、求心力や帰属感を高めたい

株式会社三陽商会様

総合ファッションアパレル企業としてメンズ・レディス・ファッション雑貨を、全国の百貨店や直営店で販売している三陽商会。商品企画や商品運営、宣伝販促、営業・販売職といった、さまざまな職種の社員が活躍しています。

2023年に節目となる設立80周年を迎えた三陽商会では、紙媒体の社内報として年2回発行していた「High Touch」のWeb化を実施しました。その目的や社内報アプリ導入による効果について、経営統轄本部 企業コミュニケーション部の皆さん(取材当時)にお話を伺いました。

【導入目的】

  • アパレル企業として、鮮度の高いトレンド情報をタイムリーに現場に伝えたい
  • 店舗の販売スタッフにも会社の経営等に関する情報を発信し、求心力を高めたい
  • サステナビリティの観点からも、紙媒体からWebへの転換を図りたい

 

【課題】

  • 年に2回だけ紙媒体の社内報を発行したのでは、社内報に採りあげられる社員の数に限りがあり、多様性が伝わりにくい
  • 販売の現場を支えている販売スタッフに対して必要な情報が届きにくい
  • ファッション企業らしいスタイリッシュな画面を実現したい
  • 紙媒体の発行はスケジュールに追われがち

 

【効果】

  • 自分たちのペースで公開できるので、スケジュールがハンドリングしやすくなった
  • 閲覧数やアクセス分析などで記事を検証することで、次の企画に生かすことが可能に
  • 販売の現場にタイムリーな情報を届けやすくなった
  • 接客応対に有用な知識を店舗に展開したいという部署のニーズを解決

■株式会社三陽商会

  • 事業内容:紳士服・婦人服及び装飾品の製造販売、全国の百貨店、専門店、直営店での製品の販売
  • 従業員数:1,179人(2023年2月28日現在・連結)
  • 広報担当者様:経営統轄本部 企業コミュニケーション部 岩崎麻佐子様、石橋京子様 ほか2名(取材当時)

 

サステナビリティや即時性の観点から、社内報アプリを選択

――なぜWeb(アプリ)社内報の導入を検討されたのでしょうか。

岩崎さん:きっかけはWeb社内報をローンチする2年ほど前に遡ります。サステナビリティの観点から、紙の社内報のままでいいのかという声が社内会議などであがり始めたのです。また、「High Touch」は発行回数が年2回という制約があり、店舗を支えている販売スタッフがタイムリーに会社の情報に触れられる機会が少ないことも、課題だと感じていました。それがWeb化の検討を始めた大きな理由です。

石橋さん:紙のほかに、イントラネットではPDF版でタイムリーな情報発信も行っていたのですが、発行するのにそれなりの労力がかかっていました。そこで、もっと気軽に公開できるツールはないかと考えたのも大きかったです。2023年は当社の設立80周年という節目の年にあたるため、その年の創業記念日である511日にローンチを目指しました。

岩崎さん:単にPDFを蓄積するだけでは、社内報としての付加価値は生まれません。Web社内報としてコンテンツ間の連動性を持たせ、まとまった情報を提供することで得られる、社員の帰属意識や求心力を大事にしたいという思いがあります。

――社内報アプリを選ばれた理由は何だったのでしょうか?

石橋さん:4社のWeb社内報制作ツールを比較検討したなかから、社内報アプリを選んだのは、管理画面がとても分かりやすかったこと。とくに閲覧数やコメント数などの効果測定がひと目で分かり、それを次の企画に反映できます。また、アパレル企業として紙の社内報時代からスタイリッシュなデザインへのこだわりが強いため、画面のデザインを細く設定できるのも評価が高かった点ですね。

岩崎さん:価格面では他にリーズナブルなツールもありましたが、必要な機能が備わっていて使いやすそうだという点と、ウィズワークスは企業コミュニケーションに関するナレッジも豊富で、一緒に並走していただくうえで心強いのではないかと考え、そのバランスを踏まえて最終的に決めました。

――社内報アプリの公開に向けて苦労されたことは何でしょうか?

石橋さん:Web制作ツールについての知識も経験もゼロからスタートしたので、やはり最初は管理画面の使い方やデザイン設定のやり方が分からず、頻繁にウィズワークスにメールや電話で問い合わせていました。

それに対するレスポンスがとにかく速くて、即日回答がもらえましたし、サポート体制やマニュアルが充実していたので、不測の事態が起きても安心していられました。当社のシステム部からも「とても誠実な回答をされていますね」と好印象を得ていたようです。

岩崎さん:編集方針というところでは、最初は暗中模索でした。紙の社内報をWebに移行しただけだというのを伝えるために、「HIGH TOUCH」という名前と基本的な骨格は残しました。その一方で、せっかくスマホで見られる利便性を生かし、店舗の販売スタッフ向けに有用な企画はかなり増やしました。

事前準備としてやっておいて良かったのが、人事部や品質管理課をはじめ協力が得られそうな部署を回って、これからWeb社内報が発行されたら、各部署としてどう活用したいかをヒアリングしたことですね。

石橋さん:すごく大事でしたね。各部署の意見や要望も踏まえたうえで、コンテンツのカテゴリを設計することができました。将来こんなコーナーができるかもしれないという想定のもとで、大カテゴリをつくっていくことができました。それでも、大カテゴリから小カテゴリにつなげる設計は大変で、侃々諤々の議論をしました。

ウィズワークスにもたくさん相談にのってもらいました。いったんこれで進めてみて後から変更が可能かといった質問にも、大丈夫だと心強いアドバイスをしてくれたので、そこは安心して進められたところですね。

岩崎さん:社内報アプリを導入して、技術的な面ばかりでなくコンテンツ作りへのアドバイスも充実していて、困った時にヒントやツールを提供してくれるのがありがたかったです。年間計画を立てるうえでとても参考になりました。

 

日頃触れることのない情報やいま必要な情報に、大きな反響が

――社内報アプリを導入して運営面で何か変化はありましたか。

石橋さん:紙のときは編集会社や印刷会社と協業しながら、締切に向かって過密スケジュールで走り続けて、終わると抜け殻状態でした。社内報アプリの導入後は制作プロセスがほぼ社内で完結し、自分たちのペースで公開できるので、スケジュールがハンドリングしやすくなり、不測の事態にも対応がしやすくなったと思います。

岩崎さん:更新頻度も上がりましたね。80周年にちなんで当社にゆかりのある外部の方々にコメントをいただく「80人からのメッセージ」という企画を立ち上げたので、週2回のペースで記事をアップしています。登場していただける方にコメントを依頼して原稿をアップするのが大変です。

多すぎる! という声もありましたが、アーカイブとしても貴重です。この記事に登場してくださった方と、それを読んだ社員が交流するきっかけになったと言われたこともあり、作った側としてもうれしかったですね。

社員が外部の方々とのコミュニケーションツールとしても役立てている
社員が外部の方々とのコミュニケーションツールとしても役立てている

 

石橋さん:月1回ペースで更新しているのが、販売スタッフを表彰する「FA(ファッションアドバイザー)表彰」というコーナー。また、毎週更新しているのが、販売スタッフ自身がオンライン上に投稿したコーディネート写真を掲載する「先週のベストスナップ」という企画です。ほかに品質管理に関する記事などを月12回更新しています。

――管理画面について、使い勝手はいかがですか?

石橋さん:社内報アプリを選んだ理由でもありますが、管理画面で閲覧数や「いいね!」数、アクセス分析レポートなどを利用して、アクセスが上がる時間帯や曜日などがわかるようになり、それを次の企画に生かせる点もいいですね。

効果測定を通じて意外だったのは、外部からの転職者や社員と関わることが少ない来客者受付といった方々が、閲覧してくれている頻度が多く、貴重な情報源として利用してくれているのが分かったこと。社内報の新しい可能性も見えてきました。

――社員の皆さんからの反響はありましたか。

岩崎さん:ウィズワークスからのアドバイスで、4月に一度プレオープンという形で、社長がスマホを見ている写真とWeb社内報への期待のコメントを掲載したところ、多くの社員から「あれは何?」と大きな反響がありました。二段構えにしたことでグランドオープンの流入を増やすことができましたね。

社長に関しては、年頭所感のほかに、展示会での記者会見の内容をアップしたときは、ふだんは社員が見られない様子をタイムリーに伝えられたのを見て、「良かった!」という声もありました。もちろん、Web化賛成派ばかりではなく「紙がいい」派もまだ多いので、これから支持が得られるように頑張りたいです。

石橋さん:社内報アプリに引っ越ししてから、先程のFA表彰という企画をきっかけに「うちの店も紹介してほしい」という依頼が増えましたね。いろんな切り口で店舗を紹介するための、情報収集のきっかけとしてとても有効に機能しています。

――反響が大きいのはどんな企画でしょうか?

石橋さん:商品の品質管理を行うQC課がコンテンツを作成している「QC’s note」が読まれています。これは製品の素材の特徴や扱い方について解説しているもの。たとえば店頭でダウンコートを販売する時期に合わせて、ダウン製品についての解説記事をタイムリーに掲載できるので、現場スタッフがとても勉強になって役立つと好評です。社内報アプリを導入して、今までできなかったことができている点では、画期的だと思っています。

実はQC課でも、自分たちが知ってほしい事柄について店頭を含めて社内に広報する手段に悩んでいました。それを社内報で取り上げてはどうかと提案したら、積極的に乗っていただいたという経緯もあり、社内報アプリが課題解決に結びつきました。

QC部門が店頭の販売スタッフに伝えたかった、かつ現場も知りたかった製品の豆知識を記事化し、好評を得ている
QC部門が店頭の販売スタッフに伝えたかった、かつ現場も知りたかった製品の豆知識を記事化し、好評を得ている

 

岩崎さん:オンラインストアに投稿したコーディネート写真の売上が良かった販売スタッフを紹介する「先週のベストスナップ」も好評です。週次で掲載しているので、速報性があります。この企画を運営しているのがウェブビジネス部という部署で、写真は各店舗で撮影していますが、撮り方もウェブビジネス部がレクチャーしているので統一感があります。

執筆も入力もウェブビジネス部に行っていただき、私たちが最終確認をして問題がなければ公開するという手順です。まさに社内報アプリだから実現している企画で、こうしたスタイルで更新できる記事が増えるようになるのが理想的ですね。

石橋さん:「先週のベストスナップ」に選ばれることが、販売スタッフの皆さんにとって大きなモチベーションにもなっています。販売スタッフが登場する企画はやはり反響が大きいですね。店舗やブランドの垣根がなく見られるので、会話のきっかけになり、登場頻度の高い人が社内インフルエンサー的な存在になってきました。このコーナーが業界誌でも紹介されたりして、社内外から注目されています。

「自分も社内報に掲載されてみたい!」という販売スタッフのモチベーション向上につながった企画「先週のベストスナップ」
「自分も社内報に掲載されてみたい!」という販売スタッフのモチベーション向上につながった企画「先週のベストスナップ」

 

人やカルチャーにフォーカスした記事づくりで、より多様性を出したい

――導入前に抱えていた課題は、社内報アプリで解決につながっていますか。社内報を創刊して効果を感じていることは?

石橋さん:課題だった即時性は大いに解決できたと思っています。社内報アプリを導入してから初めてアンケート結果を集計したところ、即時性に関しては9割以上が満足している結果が得られています。また、それに付随して、いま現場がほしい情報を提供できるようになったおかげで、コンテンツへの満足度はとても高かったですね。

アンケートの中には、Web化されてから初めて会社のことが分かったといった好意的な声もたくさん寄せられて、やっぱりWebにしたことは決して間違いじゃなかったと、モチベーションが上がりました。

岩崎さん:閲覧数についてはもう少し増やしていきたいという思いはあります。「寂れた旅館にならないように!」を合言葉に、コンテンツの充実を目指してきましたが、逆に更新頻度が高くて、情報過多なのかなという点は感じています。2023年度は設立80周年イヤーの記念として記事を増やしている面があるので、今後は内容や更新頻度を少しずつ精査したり、社内向けにPRの方法を工夫してみたりしようと思います。

石橋さん:どこから「High Touch Digital」にアクセスすればいいか分からないという声もありました。社内向けや店舗向けの掲示板にもアクセスポイントをつくっていますが、アクセス経路の整備や改善をする余地は大きいと感じています。コミュニケーションの活性化もこれからの課題で、コメントももっと増やしたいです。

――こんな企画を実現してみたいというのはありますか?

岩崎さん:新入社員をはじめ、人が登場する企画のアクセスが一番いいので、社員紹介企画はこれから増やしていく考えです。もっと気軽に「この人にこれを聞いてみました」といった企画を実現していきたいです。原稿のライティングや入力の部分も含めて、もう少し手軽にできるような工夫も必要だと思っています。

石橋さん:社内報アプリに変えて、店舗や人を紹介するためのハードルが下がったので、もっと社内の人やカルチャーにフォーカスした記事をつくり、より多様性を出せるといいのかなと思います。

岩崎さん:2回の発行だと、そこに登場する人は模範的な事例であるべきと先入観を持たれがちですが、社内報アプリの利用によって更新回数が増えたことで、いろんな人が登場できるようになりました。社内報って拠り所というか、会社への帰属意識の集積なので、社内にもさまざまな人が活躍し、物事が動いているのを知って、それが自分たちの仲間なんだと思えるようになるためのツールにしていきたいです。

コンテンツづくりに関しても、ウィズワークスはノウハウやアドバイスが充実しています。今後、社内報の内容をゼロからリセットして考えることになったときにも、新しいアイデアをもらえるのではと期待しています。

――ありがとうございました。

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