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詳細なデータ分析をし、ユーザビリティを上げるために使用していたツールを『社内報アプリ』に変更

株式会社フォーバル様

1980年に創業し、現在は次世代経営コンサルティング事業を展開する株式会社フォーバル。国内外に38のグループ会社を擁し、最近では民間企業・行政・教育機関と連携したGX・DXの推進を支援することで、永続的な地方創生を実現する『F-Japan構想』を推し進めています。

2001年からWebグループ社内報『フォーバルロード』の運用を開始し、2023年10月からはウィズワークスが提供する『社内報アプリ』に切り替えました。その目的や効果について、グループマーケティング戦略本部 マーケティング戦略統括室 広報戦略部 社内広報課の清水明央さん、熊澤綾香さんにお話を伺いました。

【導入目的】

  • グループ社員に対して経営理念や社是を浸透させるツールとして活用する
  • 所属会社、職位、拠点ごとのアクセスデータを把握する
  • テンプレートやツールを活用して簡単にWebデザインを組む

 

【課題】

  • PDCAをまわすために必要なデータ分析をするための効果測定ができない
  • 過去のWebグループ社内報の記事をツールでも閲覧したい
  • WebデザインやCMSを扱った経験がない社員でも、簡単に記事をアップできるようにしたい

 

【効果】

  • グループ会社ごとのPV・UU・「いいね」が把握可能になり、経営理念やビジョンの浸透、記事制作に生かされつつある
  • CMSを利用した経験がない広報メンバーも、比較的簡単に記事をアップできるようになった
  • 将来的にはアクセスログを活用して、人事部へ情報共有し、離職率低下に向けた施策ができるようにしたい

■株式会社フォーバル

  • 事業内容:情報通信コンサルティング、経営コンサルティング
  • 従業員数:2,367名(2024年3月末現在) 単体790名
  • 広報担当者様:グループマーケティング戦略本部 社内広報課 清水 明央様、熊澤 綾香様 ほか1名

リプレイスの理由は正確なアクセスデータを把握できること

――早くからWebグループ社内報を運営してこられたそうですね。

清水さん:弊社では2001年からWebサイトでグループ社内報の運営をスタートしました。2020年12月からは、ベンダーが提供するWeb社内報ツールを2023年9月まで利用していました。それ以前は冊子版の社内報を発行していた時期もありますが、私自身は2023年5月にフォーバルへ転職し、熊澤も同じく8月に入社して10月から課に加わったので、当時のことは先輩社員から引き継いで知っている形になります。

フォーバルは経営理念や社是が非常に明確な会社で、経営者の事業への考え方や事業計画を社員に浸透させるためのツールとして、Webグループ社内報を運営しています。それに加えて、成功事例や失敗事例を共有するためのコミュニケーションツールという役割も果たしています。

熊澤さん:主なコンテンツとしては、まず創業者である大久保秀夫会長のメッセージを毎月ビデオレポートという形で動画配信し、各地で行った講演の内容も社内で共有しています。また、中島將典社長が期初にスタートアップミーティングを行いますが、その説明などもここで展開していますね。この他に、主軸で進めている事業についての情報発信やグループ会社の紹介といった記事もあります。

清水さん:弊社ではM&Aを通じてグループインする会社が年々増えてきました。そうした新たにグループインした会社や仲間になった皆さんに対して、最初に中島社長がスタートアップミーティングを開催して社是や経営方針を伝えています。しかし、一度のミーティングだけで全てを理解してもらうことは難しいですし、仲間になった皆さんにグループ社内報を見て事業内容や考え方に親しんでいただけるようにするのも、目的としては大きいです。

――どのような理由で、それまで使われていたWeb社内報ツールからウィズワークスの『社内報アプリ』に切り替えられたのでしょうか?

清水さん:一番の理由は自分たちが知りたい所属会社、職位、拠点ごとのアクセスデータを把握できていなかったことです。乗り換える前のツールは、アクセス解析でグーグル・アナリティクスと連携していたのですが、PVやUUに関しては重複や見えにくい部分がありました。弊社には38のグループ会社があり、グループ各社や弊社の社員がどれだけ閲覧しているのかを、グループマーケティング戦略本部側で正確に把握できるように可視化することがマストだったので、リプレイスを決めました。
※2024年6月17日現在

熊澤さん:デザイン面の問題もありました。前のツールではデザインのテンプレートがなかったので、HTMLで作ったりインターネット上でテンプレートを探してきて使ったりする必要があったと聞いています。レイアウトが崩れやすくて、作業が大変だったようです。

――数あるWeb社内報ツールの中で、なぜ『社内報アプリ』を選ばれたのでしょうか?

清水さん:リプレイスを検討する段階からオープンするまでに、5ヵ月間しかありませんでした。急いで弊社の要件定義に当てはまるツールを探したところ、最終的にそれを満たすツールを提供するベンダーが3社しかなかったのです。さらにコストとリニューアルのスケジュール・スコープも勘案して、最終的にはウィズワークスさんともう1社に絞られました。

最終的な決め手となったのが、新しいシステムへの既存記事の移行でした。そのノウハウと実績が十分にあったのがウィズワークスさんだったので、最終的に選定しました。

オプションでマクロ分析ツールの開発も

――ローンチするまでのサービス面やサポート面はいかがでしたか?

清水さん:いろいろな要望を聞いてもらえました。一つは、アクセスログを使って所属会社、職位、拠点ごとにPV、いいね数をマクロ分析ができるツールを、オプションでつくっていただきました。そうしたツールはウィズワークスさんでもまだなかったそうですが、柔軟に対応していただきリニューアルオープンに間に合わせられたのがありがたかったです。

それからウィズワークスさんを選ぶ決め手になった記事の移行についても、リニューアルオープンにきっちりと間に合わせていただけました。これは約1,100記事もあったので作業的にかなり大変だったんじゃないかと思いますが、とても助かりました。

熊澤さん:UIの面で、たとえば吹き出しの中の色をどう変えるのかといった細かいことでも、とても丁寧にサポートしてもらえたのが助かりました。私はAdobeのツールなどは使ったことがなかったのですが、サムネイルをつくるのに初心者でも直感的に使えるCanvaのようなツールを紹介していただいたので、その点でも取り組みやすかったと思っています。

最近作成したサムネイル。「背景に組織図を敷き、人事に関するお知らせと一目で分かるように。試行錯誤するのは大変ですがやりがいがあります」(熊澤さん)。
最近作成したサムネイル。「背景に組織図を敷き、人事に関するお知らせと一目で分かるように。試行錯誤するのは大変ですがやりがいがあります」(熊澤さん)。

――『社内報アプリ』を導入したことで以前と変わった部分はありますか?

清水さん:やはり一番の課題だった、所属会社、職位、拠点ごとのアクセスデータが見られるようになったのは大きいです。作成していただいたマクロ分析のツールも使いやすくて、月次、四半期、半期ごとにアクセスログをまとめて比較することが可能になり、可視化したデータを用いたレポート作成がとても楽になりました。

今は前期比だけですが、これから1年経って前年比のデータを活用して、PDCAを回しながらコンテンツ制作に生かしていくのが楽しみです。

熊澤さん:私は初めてCMSに触ったのですが、ウィズワークスさんの社内報アプリにはテンプレートがかなり多いので、私のような初心者でも使いやすいです。テンプレートがあるおかげでいろいろ試してみようという気になるので、とても助かりました。最初に作った記事は今見るとメチャクチャ恥ずかしいですが(笑)

清水さん:ただ、Webグループ社内報として長く運営してきたので、UIやUXという面では以前のものと大きく変えない方がいいと考えて、グローバルメニューの数を増やした以外は初期段階ではあまり手を付けていません。UIでは、スライドバナーが10枚掲出できるため、サムネ画像が重要になると考えていました。そのため、パッと見たビジュアルで記事内容が分かるようなサムネイル画像になるようにしています。記事を閲覧した社員からはサムネイルが変わったねとか、ファーストビューが今までとは少し違うよねという声がありました。

熊澤さん:相互コミュニケーションという部分では、新たに『いいね』が押せるようになったので、どんな記事が『いいね』を集めるのかをリサーチしながら今後に生かしていきたいと思っています。7月から新たにコメント機能を追加し、さらにコミュニケーションが取れるようにしています。

――どのような記事に注目が集まっていますか?

清水さん:『いいね』の数が多いのは各拠点長にインタビューをした『3,000字ロングインタビュー』ですね。各事業部の話題は会社の中で注目を集めやすいのと、各拠点のメンバーにも自分事として読んでもらえます。

熊澤さん:『3,000字ロングインタビュー』が生まれるきっかけとなったのが、『拠点突撃取材』です。清水が総合出版社出身で、ファッション誌・ライフスタイル誌などの編集長経験があったので、これまで『拠点レポート』として各拠点から原稿を頂いていたのに加えて、コンテンツのクオリティを上げるために拠点に取材も行うようになりました。やはり、じかに事業部長の話を聴くと、かなり深くていい話を引き出すことができますし、現地にいかなければキャッチできない話題も多いので、読み応えがありますね。

清水さん:フォーバルがいま注力しているのが行政・民間企業・教育機関と連携してGXやDXを進める『F-Japan』という事業ですが、そちらも「自治体との包括連携協定」調印式や、展示会などのイベントを取材して掲載しているので、注目度はかなり高いですね。

熊澤さん:閲覧数の多さでは新入社員紹介がダントツでした。卒業アルバムのように並べた写真の誰かをクリックするとその人のプロフィールページに遷移する仕様にしたので、作業量がとても多くて大変でしたが、ものすごくたくさんの人が見てくれたのがわかって、とても励みになりました。

社員の拠り所になるようなグループ社内報を目指す

――現在はどのような体制で制作を行っていますか?

清水さん:制作メンバーは私と熊澤のほか、2015年から広報を担当するメンバーがもう1名おりまして、3名体制で作っています。取材ものに関しては私が主に原稿を書いていて、熊澤は制作に関してはデザインや記事の投稿などの担当です。拠点レポートはもう1名のメンバーが担当しています。

以前はグループ各社や拠点の担当者から寄稿してもらった記事が中心だったのですが、私が2023年の5月に入社してからは、取材記事も増やしてきました。多くの社員から社内報に掲載されたいと思ってもらえるように、現場で活躍する様子をドリルダウンしたインタビュー記事を作成したりしています。

熊澤さん:私はちょうど『社内報アプリ』への移行のタイミングで転職して、Web社内報に携わるのも初めてだったんですが、最近は自分でも拠点を紹介する記事を書くようになっています。

清水さん:弊社は「次世代経営戦略2031」に向けて、年度ごとに事業を組み立てていくので、それに沿った形で社内報もどのような記事を載せるかという目標を立てて進めています。この1年は主に私がコンテンツを決めて制作するスタイルでしたが、メンバーの経験値も上がってきたので、今後は全員で企画を出し合っていくようになるはずです。

週に一回、3人で定例ミーティングをしていますが、前半に必要な業務連絡や懸案事項の確認した後は、雑談を多めにしてコミュニケーションをしています(笑)。新しいメンバーが多いため相互理解を高めることが、モノづくりをするうえでは大切だと思っています。

――お二人はグループ社内報制作のどんなところに楽しさややりがいを感じていますか?

熊澤さん:最近「素晴らしい記事ですね」と褒めてもらえたのがうれしかったですね。あまり褒めないタイプの方が言ってくれたので、その言葉が宝物になり、もっと頑張って良い記事を作ろうと励みになりました。取材などで他の社員と接する機会も増えるので、自分を知ってもらえるのもやりがいです。

清水さん:社員のモチベーションが高まるような記事を制作して、いい反応があると達成感があります。面白い記事があったとか、今日の営業トークに使えるとか、社員の皆さんが前向きな気持ちになってもらえる記事を発信できたときは、やりがいが感じられますね。

――今後どんなWebグループ社内報にしていきたいか教えてください

清水さん:グループ社内報のゴールとしては閲覧率の向上で、グループの社員全員が月に最低でも1回は見てくれるようにするのが目標です。そのためにどういう情報の出し方をすればいいのかを、そこに向かってKPIを立ててみんなで考えていこうと思います。

新しくグループインする会社の仲間や、特に最近ではキャリア採用にも力を入れているので、新しいメンバーがフォーバルやメンバーのことを知ることができるツールとして利用できるグループ社内報にしていきたいですね。逆に既存のメンバーも新しいメンバーのことを知ることができるようにしていくのが目標です。

熊澤さん:私は働く人の拠り所にしていきたいですね。若手社員は仕事をこなすのに精一杯であまり周囲を見る余裕がなくて、会社に対する帰属意識が弱まったりしてしまうこともあると思います。なので、空いた時間にこのグループ報を見れば、どんな社員がいるのかが分かったり、悩んでいるのは自分だけじゃないんだと思ってもらえるような社内報にしたいので、なるべく読み手が読みやすい物を目指したいですね。

清水さん:その点は大事にしていきたいですね。ふだんの仕事に役立つだけじゃなく、社員を守り、なるべく長く働いてもらえるようなケアまでできるグループ社内報にできたらいいなと思っています。

――本日はありがとうございました。

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