Web社内報を導入する中で、すでに運用中の社内SNSで発信する情報と、Web社内報で記事化する情報をどうすみ分けるか、悩むこともあるでしょう。今回は社内SNS、Web社内報それぞれの特徴や、2つのツールでどう企画をすみ分けるといいのか、解説します。
目次
社内SNSとは
社内SNSとは、サービスの利用者同士がインターネット上で情報交換し合う「SNS」を、ビジネス用にカスタマイズしたもの。情報共有の効率化やコミュニケーション促進を目的とし、個人チャット、グループチャット、ファイル共有、Web会議などの機能を有しています。
メリットは「情報発信のハードルが低い」
通常は、部署やプロジェクト別にグループを作り、その中でコミュニケーションすることがメインとなります。
最大のメリットは、投稿のハードルが低く、誰もが当事者として簡単に情報発信できる点です。「いいね!」機能を活用して誰かの投稿に反応したり、意見を出し合ったり、双方向のコミュニケーションが生まれやすくなります。また、経営からのメッセージも全社員に向けて気軽に発信できます。
デメリットは「情報のカオス化」
デメリットは、誰も簡単に投稿できる手軽さゆえに、情報量が多くなり混乱しやすい点です。情報発信が多すぎて業務に集中できない、プライベートグループが乱立してしまうといった声もあります。
また、文字数が多い投稿にはあまり向いていません。文字を太字にする、色を変える、見出しを付けるなど、原稿を読みやすくする装飾機能は一定あるものの、Web社内報に比べるとデザイン性は低く、原稿が長い場合は読みにくくなってしまいます。
Web社内報とは
経営課題や社内広報の目的に沿って、さまざまなコンテンツを配信するWeb媒体です。記事を通じて企業の課題解決につなげる、部署を超えたコミュニケーションを生み出すなどの目的があります。
記事や動画、PDF資料などをアップできるほか、アンケートや掲示板機能を実装するWeb社内報もあります。基本的に、個人同士の連絡手段としては使用しません。
メリットは「情報の理解度を深められる」
デザインの幅が広く、情報の理解度を深めやすい点です。文字の装飾に加えて、写真や動画を自由に入れたり、重要な部分に囲みを付けたりでき、記事で伝えたい情報をより立体的に表現できます。インタビューなど文字量が多い記事でも、デザインの工夫次第で読みやすくなり、読者の理解も深まります。
そのため、Web社内報は企業課題に対する意識向上、自分ごと化に適しています。
デメリットは「情報発信の自由度」
基本的には社内報担当者が管理者となり、発行目的の達成のために記事を制作し、サイトを運営します。社員に寄稿や情報提供をお願いすることもありますが、最終的には社内報担当者が全体のかじ取りをして編集するため、「誰もが自由に発信し、コミュニケーションを深める」という点では、社内SNSの方が向いています。
社内SNS・Web社内報のコンテンツのすみ分け方
社内SNSとWeb社内報の違いは、発信する情報の目的が異なるということです。社内で両方のツールがある場合は、それぞれの強みを生かしてコンテンツをすみ分け、または連動させることで、最大限の効果を生み出します。
社内SNS向けの企画ネタ
アイデア募集
普段から個別(またはグループ)の連絡手段として使い慣れている社内SNSの方が、アイデア募集には向いています。新規事業のアイデア、社内報の感想、社内報で取り上げてほしい話題など、気軽に投稿してもらいましょう。
Web社内報で更新した記事の告知
Web社内報より社内SNSの方が社員の閲覧頻度が高い場合は、その違いを有効活用しましょう。例えば、「●月の人気記事5選」と題して、特に閲覧数が多かったWeb社内報の記事のタイトル、URLを短い説明文付きで紹介。Web社内報への誘導を促すことができます。
Web社内報向けの企画ネタ
連載企画で理念浸透、モチベアップ
社内報の発行目的(経営理念の浸透、社員のモチベーションアップなど)達成につながるような連載企画を、Web社内報で展開してみましょう。
まずは年間計画を立て、「誰に向けて/誰を話者として/どのようなコンテンツを/どのタイミングで/どの手段・切り口で伝えていくか」を考えます。計画に沿って記事をいくつか公開しながら社内SNSで感想を集め、読者の意見を取り入れつつ連載企画をブラッシュアップしていくのもおすすめです。
経営理念を浸透させる方法については、こちらのコラムでも詳しく紹介しています。
■関連コラム
経営理念を浸透させるには? 社内で浸透しない原因と成功させるポイント
社内広報の手段と特徴
社内SNSから生まれた新商品の裏側
社内SNSで募集したアイデアを基に新商品や新サービスが生まれた場合は、Web社内報の記事にする絶好の機会です。アイデアを出した社員へのインタビュー、商品化までの裏側取材、編集部員による新商品体験レポートなど、さまざまな角度からの情報を集めて記事化します。
各ツールの特徴を理解し、相乗効果を図ろう
社内SNSとWeb社内報の違いを理解した上で、発信したい情報の目的をその都度見極め、ツールを使い分けることが大切です。それぞれの媒体を成長させながら、時にミックスさせることで、インターナルコミュニケーションの「インフラ」を構築しましょう。
ウィズワークスの「社内報アプリ」はWeb・アプリ一体型の社内報ツールです。社内で簡単に記事を更新できるほか、コメント機能やいいね!機能も付いており、双方向のコミュニケーションを生み出します。
「社内報アプリ」の具体的な機能、料金体系が分かるサービス紹介資料を、無料でご提供いたします。「資料請求」ページからお気軽にお申し込みください。