Web・アプリの社内報を作る上で知っておきたい専門用語を紹介する用語集。今回は、そもそもの基本に立ち返り、インターネットの仕組みそのものを知るために必要な用語を、初心者向けに解説します。[[1]アプリ編][[2]クラウド周辺編][[3]UI編][[4]レスポンシブWebデザイン編]
IPアドレス
Internet Protocol address
「IPアドレス」とは、簡単に言えば「ネットワーク上の住所」で、ネットワーク上で通信相手を識別するために使います。「192.168.1.1」などと「.」で区切られた4つの数字表記を見たことのある方も多いのでは。あれがIPアドレスです。
サーバーはもちろん、PCやルーターなどインターネットに接続できる全ての機器は、自らを識別できるIPアドレスを持ちます。この4つの数字を「宛先」として特定して初めて、データの送受信が可能となります。
ところで、「IP」とはインターネット・プロトコルの略で、インターネットで通信を行うための通信規約(=プロトコル)の1つ。この通信上の「お約束」があってこそ、複数の通信ネットワーク同士を接続でき、巨大ネットワーク=インターネットが成り立つのです。
●IPアドレスの種類
- グローバルIPアドレス
インターネット上で使用するIPアドレスなので、世界中のインターネット網全体で、1つとして同じものは存在しません。重複させないため、グローバルIPアドレスは、国際的な非営利法人ICANN(アイキャン:Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)などにより、一元的に管理されています。つまり、誰も勝手に設定できず、申請して割り当ててもらう必要があります。 - プライベートIPアドレス
各法人や各家庭内などのLAN内だけで通用するIPアドレス。そのローカルなネットワークで重複しなければ、自由に設定できます。ただし、プライベートIPアドレスしか持たない機器はインターネットをそのまま直接は利用できず、通常、ルーターなどの機器で、プライベートIPアドレス⇔グローバルIPアドレスの変換を行って接続します。
ドメイン
domain
「ドメイン」とは、簡単に言えば「インターネット上の住所」。さて、先ほど、IPアドレスが「ネットワーク上の住所」であると説明したばかりでした。もちろん「そのWebサイトがネットワーク上のどこにあるのか」も、IPアドレスで示すことができます。
ですが、例えば「183.181.99.1」と数字で示されても覚えられませんし、Webサイトを置くサーバーを変更したら、IPアドレスも変わってしまいます。
そこで、より分かりやすく運用するために、IPアドレスを「wis-works.jp」といった文字列へと置き換えています。この文字列を、ドメインといいます。
例:https://www.wis-works.jp
例:info@wis-works.jp
→wwwがホスト名 wis-works.jpがドメイン名
グローバルIPアドレスが重複を許されないのと同様、「インターネット上の住所」であるドメインも、世界中に同一のものがあってはなりません。
ドメインのうち、「.」の右側文字列「com」「net」「jp」などは、「トップレベルドメイン(TLD)」と呼ばれ、用途別にさまざまな種類があります。
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gTLD(generic Top Level Domain:分野別TLD)
国や地域に関わらず取得できます。代表例は以下の通り。
「com」商業組織用/「net」ネットワーク用/「org」非営利組織用 など -
ccTLD(country code Top Level Domain:国コードTLD)
国ごとに割り当てられたドメイン。例えば日本の場合は「jp」で、日本在住者でないと取得できません。 -
属性型JPドメイン
国を示すccTLDの直前に、そのドメイン名を登録した組織の種類を、セカンドレベルドメイン(SLD)として規定することも可能です。日本のjpドメインについてSLDの規定を追加したものは「属性型JPドメイン」と呼びます。主な例は以下の通り。全てについて日本国内の組織である必要があります。
「co.jp」会社など/「or.jp」財団法人、医療法人など/「ne.jp」ネットワークサービス/「ac.jp」学校法人など/「go.jp」政府機関、独立行政法人など
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DNS
Domain Name System
ここまでで、数値の羅列である「IPアドレス」を、人が覚えやすい文字列の「ドメイン」に置き換えていると説明しました。この「置き換え」を実現する仕組みが「DNS」です。
つまり、皆さんがブラウザのアドレスバーに「http://www.sample.co.jp」と入れて、該当Webコンテンツを表示させる裏側で、実は皆さんのPCは、「文字ではどこか分からないから、IPアドレスで教えて」とDNSに依頼をかけているのです。
と言っても、ある特定のDNSサーバーが、世界中のドメイン名とIPアドレスの対応情報(住所録)を全て管理しているなどといった、単純な仕組みではありません。「jpドメインの情報を保持するDNSサーバー」「co.jpドメインの情報を保持するDNSサーバー」……などと、情報はドメインの階層ごとに独立・分散しています。
例えば、sample.co.jpのIPアドレスを知るには、検索の起点となる最上位の「ルートサーバー」から問い合わせを始め、jpドメインの管理DNSサーバーを知り、次はそこでco.jpドメインの管理DNSサーバーを知り、やっと最終的に求めるsample.co.jpのIPアドレスを得ます。こんなに何度もの問い合わせが水面下で行き交っているのです。
このように、インターネットを利用するなら毎回必ず、知らないうちに利用しているのが、DNSです。
URL
Uniform Resource Locator
URLは、インターネット上の情報(リソース)のありかを特定する記述方式のこと。①プロトコルは「インターネットで通信するときのお約束」を示し、Webサイトを表示したいなら「HTTP(S)」です。②ホスト名+③ドメイン名で、接続するサーバーを指定し、④ディレクトリ+⑤ファイル名で、情報を保管したフォルダとファイルを指定しています。
HTTP
Hyper Text Transfer Protocol
「HTTP」は、Webサーバーとブラウザ間で、HTMLで書かれた情報を要求・応答する際の通信規約のこと。URL先頭に「HTTP」がつくのは「HTTPでアクセスして」の意味です。
最近見かける大半のURLは「HTTPS」で始まっているはず。これは「SSL」という通信を暗号化する手順で安全性を高めている印で、末尾のSは「Secure(セキュア)」の頭文字です。
※SSLについては、回をあらためて説明します。
「社内報アプリ」の実質はWebサイト
ウィズワークスの「社内報アプリ」はスマホアプリのほか、Webでもご覧いただけます。また、記事更新を行う管理画面はWebでご提供しております。つまり、クラウド上のWebアプリケーションでWebサイトを構築し、インターネットでの閲覧を可能とする仕組みと言えます。ご利用に際して、インターネットの基本を意識する必要はありませんが、理解しておいても損はないかと思います。
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